『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』を見てきました。


大分前に見てたんですが書き忘れていたので。

ONE PIECE FILM STRONG WORLDを見てきました。


今年は『ワンピース』にとって記録ずくめの年になったなあと思います。

十周年に合わせて劇場版直前の56巻が再高初版発行部数を記録し、劇場版も記録的な動員数。

まあ狙って取りにいったとも言えますけど。

一番わけわからないのが「このマンガがすごい!2010」の2位。

なぜ今更????しかも2位かい!!


どういう方針転換なんでしょうか、今年はやけにジャンプマンガが多かったです。

どうせなら1位とらせれば良かったのに…



今回の映画は「先着150万人に0巻配布」と「尾田栄一郎総指揮」のキャッチコピーにつられてか、

いつもは映画に足を運ばないような人が多く来ていたように感じました。


私もローソンでブックカバー付き前売り券を買っていたんですが、12日初日の朝一にいっても席がありませんでした。

特典効果をなめ過ぎでしたね。

帰ってからネットで見たところ、10日ごろには初日二日目の席は全部埋まっていたようです。土日だからかあ・・・

もっとちゃんと調べとけばよかったと後悔しました。


仕方なくその日は一緒に行った面子でなぜかラウンドワンにボーリングしに行きました。

するとそのボーリングのモニター画面に劇場ワンピースの番宣が!


うろ覚えですけどジャンプに告知されていたナミがひざまずくシーンがあった気がします。

強烈だったのがその後のカットで、激昂するルフィのどアップが!!!


明らかにクライマックスだろうと思わせるシーン。さらに馬越さんぽかった。

アニメージュに馬越さんは劇場ワンピース参加中みたいな記述あったので、これはラストくるのか!?パンチとかやっちゃうのかと、

その日は映画見れなかったにもかかわらずテンションあがって帰りました。


そして休日明けの月曜日に再び映画館へ。

席はど真ん中の最高の席でした。なぜか左側が5つくらい席空いていたんですが…

もちろん0巻ももらえました。


映画自体は尾田先生が関わっているにしてはワンピースっぽくないかなと感じました。

と同時に感動ものじゃなくて、カッコいいものを作りたかったというのはこういうことだったのかと納得もいきました。


特典につられていったマンガファンにとっては、内容は期待していたものと違ってたんじゃないですかね。

実際周りの人の評価を聞くとあんまり良くないです。

それはおそらくマンガの印象を引きずり過ぎているからだと思います。


ファンにとってワンピースは、感動もののストーリーであり、緻密な伏線があり、どのキャラもが主人公のような魅力をもった

そんなマンガなんじゃないかと思います。


でも今回の映画はストーリー性そのものよりも描写にこだわっていたように感じました。

さらに焦点を当てられているのはルフィとナミの2人で、マンガのように多くのキャラがそれぞれ難敵との遭遇を通して

成長するようなシーンもありません。


しかし緻密な伏線や、それぞれのキャラのエピソードや多くの人との出会いといった、マンガに見られる壮大なストーリーは

とても1、2時間程度のアニメで描けるものではないです。

設定上本編との絡みがあったので、そういった部分を期待するのも仕方のないことだと思いますけど。


そして尾田先生は「少年のために」というコンセプトを掲げていました。


私が思うに「感動もの」といわれる、所謂泣ける作品は子供のためのものではありません。

作品を見て泣くという行為には、見る側の強い共感が必要です。

ですが子供には、多くのものに共感を持つに至るほどのさまざま経験がまだ蓄積されていません。

その分子供の感情表現は生理的なものであったり、とても単純なものになります。


私も小さいころからマンガやアニメを見てきましたし、昔はとりあえずテレビをつけて見てたテレビっ子でしたけど、

子供のころなにか作品見て泣いたなんて記憶ありません。中学くらいまでそうだったので自分にはあんまり感情ないのかなと思ったほどです。

所謂さわやかな青春恋愛ものなんて今見ても共感できません。もっと人と人とのつながりというところまで行き着けばわかるんですけど。

お子様なので…


尾田先生が恋愛要素なんかを描かないようにしているというのも、そういった理由からじゃないかと思います。


今回の映画は、ルフィ一味が島を冒険して、仲間を守るために、カッコよく登場し、派手にぶっ飛ばす!

という「少年もの」の王道だったように思います。


以下感想


一番かっこよかったのは「殴りこみ」のシーンですね。

全員正装で尚且つ武装しているという、ワンピースでは見たことがないカット。

これは0巻でもパンフレットでも一押しされていました。


個人的に時代劇が好きなので、ああいう討ち入りのようなシーン見ると「おおっ!!」て反応してしまう。


全体的にルフィの描写が良かったです。

特に始まりの動物とのバトルと終いのシキとのバトルが良かった。


あの二つが今回の映画を代表するようなシーンだったと思います。

「未知の島での大冒険」と、「仲間を守るための戦い」

ルフィたちはそれぞれに夢を持っていますが、海賊としてのルフィ一味の在り方も中心はこれですよね。


あとはクリーチャーデザインはですね。

これは尾田先生自ら担当されているわけですけど、マンガ同様に動物が魅力的です。

テログマとかホントにすごいと思う。


周りに小さい子がいないのでそこら辺の素直な感想が聞きたいですね。


個人的にはロビンがやたら可愛かったのが印象的でした。

あれはぜひ本編にも取り入れるべきだと思いますw


シキを演じる竹中さんもぴったりのはまり役でした。

声が良く通って本職のベテラン声優さんのように上手かったです。


あと0巻を読んでいて気になったのが、シキが所有していた二つの剣「桜十」と「木枯し」

これほどの人物が自ら「名剣」だと言っているので最上大業物な気がします。

その二本の剣はおそらくシキの足に刺さっている剣だと思うのですが、そうすると最上大業物12工のうち

二つも一気に消えちゃったってことなんでしょうか。大して剣の見せ場もなく…

まあ推測にすぎないですけど。


やはり世界設定が本編と関わってくるとどこまでリンクしているのかなって気にはなりますね。



色々あって初日使うつもりだった前売り券が一枚余ってしまったので、近いうちにもう一回見に行きます。

0巻はまだ余ってるんでしょうか。手に入ったら行ってない人にあげよう。


特典ブックカバー             0巻  



こうして見ると、写真ががきたない(;つД`)わかってたことですが。

そろそろ携帯変え時かも。